日本人講師による“最後の仕上げ”が、現場でのコミュニケーション力を変える

私たち西協では、今年1月にネパール・カトマンズで日本語学校を開校し、入国前教育にこれまで以上に力を入れています。
特に介護職については、入国時点でN3レベル相当を目指し、現在教育の仕組みを構築しています。
現場でのコミュニケーションを考えると、やはり一定以上の日本語力は欠かせません。
最近は、「どこで学ぶか」だけではなく、“誰から学ぶか”=日本語講師の質も重要になってきていると感じています。
初期段階は“母国語で理解する”ことも大事
日本語学習というと、「最初から日本語だけで教えたほうがいい」と思われることもあります。
ただ実際には、学習初期の段階では、同じ国籍の先生のほうが理解しやすいケースが多いです。
まだ日本語だけで説明を理解するのが難しい段階では、どうしても母国語での補足説明が必要になります。
文法の考え方やニュアンスなども、母国語で説明されたほうが理解が早い。
そのため、基礎づくりの段階では、ネパール人講師による教育は非常に重要だと考えています。
“最後の仕上げ”は日本人講師
ただ、一方である程度日本語力がついてきた後は、次のフェーズに進む必要があります。
それが、「実際の日本人とのコミュニケーションに慣れる」ことです。
現場では、教科書通りの会話ばかりではありません。
介護現場特有の言い回し、スピード感、表情、空気感。
そういった“リアルな日本語”に慣れていかなければなりません。
このフェーズは、やはり日本人講師でなければ難しい部分があります。
そのため私たち西協では、配属が決定している入国前のネパール人材に対して、
週2回、日本人の日本語講師によるオンラインレッスンを実施しています。
単なる文法指導ではなく、
「現場でどう伝えるか」
「どう聞き返すか」
「どう会話に入るか」
といった、実践的なコミュニケーションを重視しています。
現場の課題は、やはり“日本語”
外国人材受入れの現場で、一番多い課題は何か。
やはり、それは日本語です。
話せない。
聞き取れない。
伝わらない。
そこから、外国人材本人にも、受入れ法人様側にもストレスが生まれます。
そして、その小さなズレが、仕事・人間関係・定着など、さまざまな問題につながっていくことも少なくありません。
だからこそ、私たちは「入国後に頑張る」ではなく、
入国前から、どれだけ現場レベルのコミュニケーション力を作れるかを重視しています。
それが、外国人材本人たちの安心した日本生活につながり、
また、受入れ法人様の教育負担やコミュニケーションコストの軽減にもつながると考えています。
日本語教育も、ただ“教える”だけの時代ではありません。
現場で本当に使える日本語を、どう育てていくか。
私たちはそこに、これからも力を入れていきたいと思います。

