「大切な人を呼びたい会社」へ

先日、とある特別養護老人ホームで働くミャンマー人材の妹さんが、無事に日本へ入国しました。
実は今回の採用は、お姉さんからの紹介がきっかけです。
最近、私たちが外国人材の採用をサポートする中で、こうしたケースが少しずつ増えてきました。
「妹も同じ職場で働かせたい」
「母国にいる友人に、この会社を紹介したい」
外国人材本人が、自分の家族や友人に今働いている会社を勧める。
一見すると、単なる「紹介採用」に見えるかもしれません。
でも私たちは、これはとても大きな意味を持っていると思っています。
「家族にも勧めたい」ということ
自分が働いている会社を、家族に勧める。
日本人でも、誰にでもできることではありません。
まして、海外にいる大切な家族を「日本に来て、一緒に働こう」と誘うわけです。
それだけ、本人が今の職場に対して安心感を持っていて、「ここなら妹にも働いてもらって大丈夫」と思っているということです。
給与や待遇ももちろん大切です。
ただ、それだけでは家族を呼びたいとはなかなか思わないでしょう。
職場の人間関係が良い。
困ったときに相談できる。
外国人だからといって特別扱いされるのではなく、一人の職員として接してもらえる。
そうした日々の積み重ねが、「この会社を誰かに紹介したい」という気持ちにつながっているのではないでしょうか。
お姉さんにも、ちょっとした変化が
今回のケースでは、妹さんが入国してから、お姉さん自身にも少し変化がありました。
やはり「自分が紹介した」という責任感があるからです。
「早く仕事に慣れてほしい」
「困っていることがあったら教えてほしい」
これまで以上に妹さんのことを気にかけるようになります。
もちろん、教育や生活面のサポートをすべてお姉さんに任せるわけではありません。
私たちもサポートしますが、身近に頼れる人が職場にいるというのは、新しく来た妹さんにとってかなり心強いものです。
知らない国で働き始めるというのは、それだけで大きな不安があります。
そんな中に、自分の家族がいる。
これは、言葉では説明しにくいですが、精神的な安心感としてはかなり大きいと思います。
「紹介」が生まれる職場
外国人材の採用というと、どうしても「どうやって人を集めるか」という話になりがちです。
もちろん、それも重要です。
ただ、これからは「今いる外国人材が、次の人材を連れてきてくれる会社」という考え方も重要になってくるのではないでしょうか。
働いている本人が満足していなければ、家族や友人をわざわざ呼ぼうとはしません。
逆に、「この会社は良いよ」と自信を持って紹介できる職場なら、自然と次の人材につながっていきます。
一人の外国人材が定着する。
↓
その人が家族や友人に会社を紹介する。
↓
新しい人材が入国する。
↓
先輩としてサポートする人材も増える。
こうした「ご縁の連鎖」が生まれると、採用だけでなく、現場の定着にも良い影響が出てきます。
外国人材の採用は、単に人手不足を埋めるためのものではありません。
そこで働く人が「この会社で働いていることを家族に話したい」と思えるような環境をつくること。
それが結果として、次の人材を呼び込む力にもなります。
私たちも、今回のような温かい「ご縁の連鎖」が一つでも多く生まれるよう、受入れ法人様と外国人材の双方に寄り添いながら、これからもサポートしていきたいと思います。

