給与よりも大切なのは・・・
特定技能や技能実習など、外国人材の受け入れが拡がる中でよく聞こえてくる話があります。
「採用までは順調だったけど、半年で辞めてしまった」
「別の会社に転籍してしまった」
なぜ外国人材が定着する会社と、すぐに辞めてしまう会社があるのでしょうか。
給与よりも“人間関係”
多くの企業が「給与が安いから転職するんだろう」と考えがちですが、最近のアンケートを見ると必ずしもそうではありません。
2024年に行われた特定技能人材への調査（obot-ai）では、転職・転籍理由の1位は「職場環境への不満」31％、2位が「給与への不満」29％。
さらに「人間関係のストレス」「相談できる人がいない」という回答も多く、実際に辞める理由の多くは“お金の話”より“人間関係”でした。
別の調査でも、「上司や同僚との関係性」「コミュニケーションの取りづらさ」が定着率に大きく影響しているという結果が出ています。
要するに、給与よりも“働きやすさ”や“信頼関係”がカギになってきているようです。
定着している会社に共通すること
外国人材が長く定着している会社を見ていると、いくつか共通点があります。
- 日本人・外国人が自然に話せる空気がある
- 困ったときに相談できる相手がいる
- 生活面も含めて気にかけてくれる
- 「仲間」として受け入れている
- 評価基準がはっきりしている
こうした会社では、たとえ給与が平均的でも「この職場なら頑張れる」と感じる人が多いようです。
受け入れる側ができること
受け入れ企業としてできるのは、コミュニケーションの“場”を意識的につくること。
ちょっとした1on1の時間や食事会でも、本人の本音が聞けたり、早めに不安を解消できたりします。
外国人材に”伝える”ことばかりではなく、彼らの話を”聞く”ことにもフォーカスしているところは、良い関係性が築けています。
また、昇給や評価だけでなく「キャリアの見える化」「生活サポート」「異文化への理解」も欠かせません。
給与はスタート地点。
でも、外国人材が「この会社で続けたい」と思うのは、最終的には人と人の関係です。
「働きやすい職場」＝「信頼できる人がいる場所」。
それをつくれる企業こそ、これからの外国人材に選ばれる職場と言えるでしょう。
九州の法人様へ、伴走型の外国人材支援
西日本建和協同組合
