外国人材にとって魅力的な会社とは?
外国人材の現地面接で、ある程度のやり取りが終わった後、
必ず本人たちに「何か質問はありますか?」とこちらから聞いてみます。
よく聞かれる質問として多いのは
「すでに○○人(同じ国)の先輩スタッフは働いていますか?」というものです。
本人たちにとって、
同郷の人材がこれから働く場所にいてくれることは、私たちが考える以上に心強いことであると思います。
先述の質問に「すでにたくさん皆さんの先輩が活躍していますよ」と答えると、
安心感と嬉しそうな表情を見せてくれます。
今後、優秀な外国人材を採用していくためには、条件面はもちろんのこと、
「すでに外国人材が活躍している」という実績を持つ企業であることが、
候補者にとっても魅力的であり、アドバンテージになるはずです。
逆をいうと、外国人材の争奪戦が予想される近い将来、
「まだ外国人材を採用したことがない」ということは、
候補者にとって不安材料となり、集まりづらい要因にもなりかねません。
今はまだ採用予定人数の3倍の候補者が集まる国も珍しくありません。
しかし、数年後に本当に人材が必要になったとき、必ずしも希望通りに採用できるとは限りません。
わずか4~5年前のベトナムでは、
募集時の給与条件を伝える前にすでに応募が殺到しているような状況でしたが、これも過去の話となりました。
まずは日本が選ばれる国になること。
そしてその中でも、選ばれる企業になること。
外国人材の現場においても、
「採用力」がすでに問われてきているように思います。