初めての受入れ、ベストなタイミングは?
ここ数ヶ月、外国人材の雇用を検討されている法人様へ提案に伺う機会が増えております。
「まだ近々で受入れ予定ではないけれど、今後の人材不足を見越して、検討段階に入っていきたい」というお声も少なくありません。
そこでいつもテーマとしてあがるのが、「初めての外国人材受入れのタイミング」です。
これから受入れを検討されている法人様も、「具体的に○○年の○月から」と明確に受入れ時期を設定しているわけではなく、
「そのうちいつかは…」というおおまかなイメージを持たれつつ、まずは情報収集をされている方が圧倒的多数となります。
その際、現場を知る私たちから一つだけ考慮すべき点としてお伝えさせていただくのは、
人員不足でカツカツの状態、つまり外国人スタッフを受入れるための十分な教育体制が現場にない状況では、それなりにリスクが伴うということです。
日々の業務でいっぱいいっぱいの中、外国人材への教育や日本人スタッフとの交流が不十分であれば、働く外国人材本人にとって、どうしても複雑な心境となってしまいます。
「私たちはここでは歓迎されていないのではないか」―そんな外国人材の正直な気持ちが、別法人への転職へとつながっていき、現場の日本人スタッフにも「やはり外国人は難しかったか…」という徒労感だけが残ってしまいます。
人員体制にある程度の余力があるうちに受入れることが理想的ではありますが、
その余力を今後、日本人スタッフの雇用のみで整えていけるとも限りません。
むしろ、状況がさらに悪化していく可能性も予想されます。
だからこそ、外国人材の受入れは「早ければ早いほどよい」と考えます。
日本の労働人口の減少に伴い、遅かれ早かれ、各業界において外国人材の活躍なしでは運営が困難になってきます。
日本政府も(特に介護業界に関しては)、ここ1~2年で大幅な受入れ緩和策の方針を打ち出しました。
外国人材の受入れスキームは慎重に検討しつつも、
「善は急げ」の思い切った決断も求められてきているのかもしれません。