これからの外国人採用の考え方

外食分野において、特定技能人材の新規受入れ停止が発表されました。
あらかじめ定められていた受入れ上限数に近づいたためです。
このニュースを受けて、業界内では「まさか本当に止まるとは…」という声が多く上がっています。
というのも、これまでの流れとしては、上限に近づいたタイミングで何らかの形で枠が調整されたり、
実質的に受入れが継続されるのでは?と予想されていたためです。
そのため、「今回も最終的には上限が引き上げられるのでは」という見方が一般的だったのも事実です。
しかし今回は、その予想に反してしっかりと“停止”という判断が下された形になります。す。
他分野にも起こり得る話
今回の外食分野の件は、決して他人事ではありません。
特定技能には分野ごとに受入れ人数の上限が設定されており、
実は外食以外にもすでに上限に近づいている分野はいくつか存在しています。
つまり、今回と同じように「気づいたら止まっていた」ということが、
今後他の業界でも起こる可能性は十分にあります。
外国人材の採用は、タイミングによって一気に難しくなる。
そんな“制度リスク”があるということを、改めて感じさせる出来事でした。
人材の流れは変わる
一方で、見方を変えるとチャンスでもあります。
これまで外食分野での就労を希望していた人材は、今後別の分野へと流れてくることが予想されます。
その中でも、慢性的な人材不足が続く介護業界にとっては、
人材確保のチャンスが広がる可能性があります。
実際に、分野の人気や受入れ状況によって、人材の流れは大きく変わります。
今回のような制度変更は、その流れを一気に動かすきっかけになります。
採用戦略は「一つに絞らない」
今回の件から言えるのは、外国人採用を一つの制度だけに依存するのはリスクがあるということです。
特定技能だけに頼るのではなく、技能実習そして来年から始まる育成就労制度。
こうした複数の選択肢を持ちながら、柔軟に対応していくことが重要になってきます。
制度は今後も変わります。
むしろ、「変わる前提で考える」くらいがちょうどいいかもしれません。
今回の外食分野の停止は、一つの分野の話ではなく、
これからの外国人採用の考え方そのものを見直すきっかけになりそうです。

